ヤマハが国内第1号のピアノを作り上げたのが1900年。その2年後には国内初のグランドピアノを完成させました。
そして今から40年以上前には、家庭用グランドピアノG,Cシリーズの他、コンサートグランドピアノCFシリーズなども完成させ、技術的にもヤマハは世界的に有名になりました。
その頃のピアノは今いくらで売れるのでしょうか?
ヤマハのグランドピアノの歩み ?創始期から?
ヤマハピアノの歴史は、100年以上も前に遡ります。1887年、国産オルガンの製作を成功させた創立者は、単身アメリカに渡り、ピアノの製造方法を学びました。
そして国内第1号のアップライトピアノを作り上げたのが1900年(明治33年)。そしてそのわずか2年後(1902年)に、グランドピアノを完成させました。
ヤマハの音に対するこだわりは強く、職人の経験と技術に頼るだけでなく、科学的見地からも良い音へのアプローチを試み、研究開発の結果として誕生したのが、FCシリーズのフルコンサート・グランドピアノです。
世界的に有名なピアニスト達にも愛され、ヤマハのピアノは世界的に認められるようになりました。
その後、大規模工場を設立し、生産台数世界1位を獲得しつつも、美しい音への探求は続けられ、CFシリーズ、G/Cシリーズと、今日でも人気のあるグランドピアノを作り上げたのが、1967年(昭和42年)。今から40年以上前のことです。
40年以上前のヤマハグランドピアノの買取価格 Gシリーズ
Gシリーズは家庭用グランドピアノとして開発されました。G3までの小型のものは、家庭でもグランドピアノならではの音色、響きを楽しめると人気の機種でした。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
G2A | 1954?1967年 | 35.1?38万 | ペダル2本:3万、ペダル3本:31万円 |
G2B | 1954?1967年 | 35.1?38万 | 35万円 |
G2D | 1967?1970年 | ~40万 | 5万円~ |
G2E | 1971?1980年 | 45?60万 | 10?15万円 |
G3A | 1954?1967年 | 43.4?47万 | ペダル2本:3万、ペダル3本:33万円 |
G5A | 1954?1967年 | 55.4?60万 | ペダル2本:3万、ペダル3本:35万円 |
G5D | 1967?1970年 | ?63万 | 5万円 |
G5E | 1971?1980年 | 70~100万 | 10?15万円 |
G7 | 1954?1967年 | 72?78万 | 3万円? |
ペダル2本=足元のペダルが2本のもの。3本=ペダルが3本のもの。
40年以上前のヤマハグランドピアノの販売価格 Cシリーズ
他にヤマハで40年以上前に販売されていたのは、FC、CF、SC、CS、Cシリーズです。
CシリーズではC3,C7のみでした。ちなみにCの後ろの数字はグランドピアノの奥行きを表していますが、3(奥行き=183cm)のタイプが、今でも最も売れています。
グランドピアノには、アップライトでは表現できないタッチ感や音響、音色などがありますが、それらは奥行きの長さに比例しています。
つまり奥行きが長ければ長い程、よりダイナミックで美しい音色を表現できるのです。
しかし奥行きが長い(例えば「7」=227cm)と、日本の家屋には大きすぎて入りません。「3」はグランドピアノならではの音を表現できる限界の奥行きということで人気があるのです。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
C3 | 1967?1970年 | 55万 | 10万円 |
C3B | 1971?1979年 | 60?90万 | 15?20万円 |
C7 | 1967?1975年 | 83?120万 | 15万円 |
C7B | 1975?1979年 | 177.5?190万 | 20?35万円 |
Cシリーズ以外は中古ピアノの数が少ないため、買取価格は不明でした。
いかがでしかた?40年以上前のものといえば、住宅でも車(一部のプレミア物を除き)でも値がつかなくなります。
それを踏まえると、40年以上たったピアノを買取してもらえる可能性があることには驚きです。これも、中古ピアノの需要があるから。ぜひ、この機会に一括査定で売却を考えてみてくださいね。
※販売価格とは、販売当時のメーカー希望小売価格のことです。