今から40年前、カナダでモントリオールオリンピックがあった頃、ヤマハは生産台数世界第1位を獲得し、急成長していました。
日本国内でもピアノは売れて、そのピアノたちが今、中古ピアノとなって市場に出てくるようになりました。
当時製作されていた機種を見るとGシリーズ、Cシリーズなど、人気機種が目白押し。この頃のピアノは一体いくらで取引されているのでしょうか?
40年前にはこんなことがありました。
今から40年前の、1976年(昭和51年)、世の中ではこんなことが起こっていました。
モントリオールオリンピック開催
カナダのモントリオールで開催されたオリンピック。日本はこのとき、体操男子団体や女子バレーボールなどで金メダルを獲っています。
クロネコヤマトの宅急便が営業開始
大和運輸が始めた「クロネコヤマト」の宅急便。今では知らない人はいないはず。その他「ほっかほっか亭」の1号店もこの年にオープンしました。
その他、政界を揺るがしたロッキード事件、ピンク・レディーが「ペッパー警部」でデビュー、VHSビデオが発売されたのもこの頃です。今では当たり前となった、米飯給食もこの年に開始されました。
この頃は、ヤマハがカワイと並び、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していた時代。1969年にはピアノ生産台数世界1位を獲得しています。
この頃までは、海外(特にヨーロッパ)ではまだ無名だったヤマハですが、スタインウェイの音質や音量を手本としたFCシリーズを経てフルコンサートピアノCFシリーズを開発し、一般家庭向けにはCシリーズを発表しています。
40年前のヤマハグランドピアノの買取価格 Gシリーズ
40年前のGシリーズで発売されていたのは、G2,G3,G5でした。ちなみに、2,3,5という数字はグランドピアノの奥行の長さを表し、1(短い:小型)→7(長い:フルコンサートピアノレベル)となっています。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
G2E | 1974?1985年 | 67?80万 | 15?20万円 |
G3E | 1974?1985年 | 78?90万 | 15?20万円 |
G5E | 1974?1985年 | 100?115万 | 20?25万円 |
G2Eは、家庭用に販売された小型のグランドピアノで、当時はG3Eの次に人気があったそうです。またG2にはペダルが2本のものと3本のものがあり、ペダルが2本のものだと買取金額が低めになる傾向があります。
G3Eは1971年?1994年まで長期にわたり生産され、Gシリーズの中で最も売れたグランドピアノの1つです。
生産期間が長いため、年代によって買取価格に差があり、年代が新しい物は40万円程度の値が付くこともあるようです。
40年前のヤマハグランドピアノの販売価格 Cシリーズ
Gシリーズ以外のシリーズで、40年前販売されていたのが、CFシリーズ、Cシリーズ、CSシリーズ、S400シリーズです。
CFシリーズは当時の最高級ピアノであり、生産台数が少ないため中古ピアノも少なく、買取価格は不明でした。
同じくCS、S400シリーズも現在販売されている中古ピアノがありませんでした。
これらのピアノは年数は古いですが、ヤマハの全盛期に作られたものであることから、状態によっては高額査定となる可能性もあります。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
C3B | 1974?1979年 | 90万 | 17?34万円 |
C3 | 1979?1985年 | 95?110万 | 25?30万円 |
C5 | 1979?1985年 | 120?140万 | 38?43万円 |
C7 | 1979?1983年 | 140?160万 | 15?43万円 |
40年前、あなたは生まれていましたか?40年というと江戸時代の日本人の寿命に相当。40年前のピアノでも再生して、まだ活躍できる可能性があるということは驚きです。
買取してくれる業者は少数派かもしれませんが、これまで大事に保管してきたピアノですから、ぜひ、信頼できる買取業者を見つけたいですね。
※販売価格とは、販売当時のメーカー希望小売価格のことです。