今や中古ピアノは、品質が良いものが多く出回る時代になりました。
誰もが気軽にピアノを買取ってもらえるようになったものの、数ある業者の中には私たちをだまして不当な利益を得ようとする悪徳業者もいます。
こんな言葉を言われたら、契約はいったん保留にして誰かに相談しましょう。『こんな言葉にご用心!悪徳業者のだましのテクニック』をご紹介します。
ピアノを売ろうと思ったら、信頼できる業者にお願いする!のが鉄則
今、日本で販売されているピアノうち、約2割が中古ピアノなのだそうです。
私たちが中古車を買うように、ピアノも品質が良くてお値段が良心的な中古品が買える時代になりました。
これだけ中古ピアノが市場に出回っていると、それを売買する業者の数も多く、中には不当な利益を上げようとする悪徳業者が混ざっていることも事実です。
もし、たまたま近所に買取業者があったとか、買取のチラシが家に入っていたなどの理由で、その業者の評判などを調べずに安易に買取依頼をしてしまうと、後々後悔したり、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
ピアノを売ろうと思ったら、信頼できる業者にお願いする!これがピアノ買取の鉄則です。
ではどうやって悪徳業者を見分ければよいのでしょうか?
この業者はどれに当てはまる?悪徳業者3つのパターン
ピアノ買取のトラブルでよく起こるのは、以下の3つです。
1.査定額と買取金額が不自然に違う
最初は破格の査定結果を出してライバル業者を蹴落とし、一社に絞らせ買取契約を結ぶようにしてきます。
買取当日に実際のピアノの状態を見て、何かと理由を付けては買取価格を大幅に下げてくることがあります。
2.出張費や運搬費と称し、伝えられていない追加料金を取られる
査定を出す際に実際に見ないと正確な値は出せないと言って、家まで強引に出張査定に来ることがあります。
その結果、営業マンの出張費や査定料などとして伝えられていない金額を請求されたりします。
搬出時に「搬出が大変」と、査定額から買取額が減額されたケースもあるそうです。
3.買取相場よりも安い金額で買いたたかれる
通常ならば買取対象となるようなピアノの買取を拒否し、引き取りなら無料だと勧め、正当な料金を支払わないあくどい手口。
売り手が相場を知らないと踏むと、「これしか出せません」と相場以下の金額を提示してくることもあるそうです。
この中では1.が最も多く、詐欺まがいのケースなども報告されています。
こんな言葉に注意、悪徳業者の見分け方
最初から不当な利益を得ようとする業者には、私たちをだますために必ず言う言葉があります。
以下のような言葉が相手から出てきたら要注意!契約をいったん保留にして、誰かに相談しましょう。
1.査定額と、当日渡される金額が違う
「キズがあるので買取できないですね」
「思っていたよりも状態が悪いので、査定額から減額となります」
ピアノの値段は、生活上のキズや経年による劣化ではあまり変わりません。査定価格を下げる目的の決まり文句です。
2.出張費や運搬費と称し、追加料金を取られる
「とにかく一度見てみないことには査定ができません」
ピアノの値段は、メーカー、種類、品番などでほぼ相場価格が決まります。ピアノを見に行く必要はありません。何度も訪問査定を勧める業者は要注意です。
3.買取相場よりも安い金額で買いたたかれる
「本来なら引き取り料が発生しますが、ここで契約してくれたらタダで引き取りますよ」
「買取はしていません。引き取りなら無料でしますよ」
最初からピアノを買いたたく目的が見え見えです。
悪徳業者は、買取希望者の弱いところを巧みについてきます。
より高く売りたいという心理だけでなく、「こんなに古いピアノ、持って行ってもらえるだけでありがたい」という謙虚な気持ちや、「わざわざ来てもらってありがたい」という感謝の気持ちさえ餌食となることがあります。
中古ピアノは立派な商品です。古くても、無メーカーでも自信をもって買取査定を受けましょう。ちょっとでも怪しいと感じたら、時間をもらい冷静になってみましょう。
誰かに相談するのもいいですね。お金を受け取り、ピアノが搬出されてからではピアノを取り戻すのは難しくなります。