昭和の時代、女の子は大抵の子がピアノを習っていました。今よりジェンダー思考が強かった時代、女の子は女の子らしくが当たり前で、女の子の嗜(たしな)みとして親がピアノを習わせていたのです。かくいう自分もその一人。
今から思えば親世代にとって結構な出費だったと思いますが、その頃女の子の家には大抵アップライト型のピアノが、リッチな家ならグランドピアノが置いてありました。
アップライトピアノは、限られた設置場所でピアノが楽しめるよう、弦の張り方を縦にすることでコンパクト化したピアノ。グランドピアノはコンサートなどで見る大型のピアノで、場所はアップライトの2倍以上取りますが、豊かな表現や多彩な音色が楽しめるピアノです。
当時グランドピアノは庶民の女の子の憧れでした。そして今、その頃に購入され、子どもの成長と共に忘れられたピアノたちに再び注目が集まっています。
古いピアノが高値で売れる??
今、中古ピアノ市場が活況なのをご存じですか?
よくテレビで見かける著名な俳優がコミカルに踊りながら「ピアノ売ってちょうだい?」と歌う会社だけでなく、多くの会社が中古ピアノの買い取りを行っています。
もとは高価なピアノ。誰も使わなくなったからといって簡単には捨てられません。
しかし肝心の子どもは大人になり、もうピアノになんて見向きもしない。音を奏でることもないまま、ただ古くなっていくだけなんて可哀想ではありませんか?
ピアノはバイオリンなどと同じように、メンテナンスを続けていれば数十年、良い物だと100年以上使い続けることのできる楽器です。
家で埃を被っているアップライトのピアノだって、きちんと修理してあげれば次に使ってくれる人が見つかるかもしれません。
現に中古ピアノ販売サイトには、そんなピアノがたくさん販売されています。特に日本の中古ピアノは品質の良さから海外で人気なこともあり、完全な売り手市場です。
この機会を逃さず、もう一度ピアノに奏でる機会を与えてあげませんか?
人気が高いのは、ズバリ「ヤマハ」のピアノです
国内のピアノメーカーである「ヤマハ」は、半導体やバイクでも有名な日本有数の企業グループです。
ピアノの音に魅せられた創業者が、アメリカに渡り技術を学び、国産第1号のアップライトピアノを作ったのが1900年(明治33年)。
その後グランドピアノの製造を手掛け、事業を拡大し、1969年にはピアノ生産台数が世界1位になりました。今でも販売数は世界のトップシェアを誇っています。
有名なコンクールで演奏者がヤマハのグランドピアノをわざわざ選ぶなど、ヤマハのピアノには定評があります。
人気も高く、少子化で売り上げが伸び悩む国内より、むしろ海外の方が高値で取引されているくらいです。
それは中古であっても同じ。
いくつかの中古ピアノ販売サイトを見ましたが、ヤマハのピアノは他の日本のメーカーのものと比べても、約1?2割高めでした。
もし家のピアノが「ヤマハ」のものだった場合、買い取りを検討してみませんか?思った以上に高値が付くかもしれませんよ。