ピアノの椅子は、ピアノとセットで販売されることが多いため、あまり深く考えずに購入する人が多いのではないでしょうか?
しかし実はピアノの表現力や弾きやすさに、椅子は結構重要な役割を果たしているのです。
今回は、日頃ピアノの陰に隠れている椅子にスポットを当て、その種類や特徴、ピアノ椅子として選んではいけないものなどをご紹介します。
ピアノの椅子には種類があります
皆さんは、ピアノの椅子にも色々な種類があることをご存じですか?
ご承知の通り、ピアノは座って演奏する楽器です。
ですので、ピアノを購入する際は、椅子もセットで販売されている場合が多く、ピアノ本体には吟味を重ねていても、椅子に関しては「セットで付いているし、これでいいか?」とあまり気にすることなく購入する方が多いのではないでしょうか?
しかし、ピアノの椅子はその後のピアノの上達に関わってくることが多い、重要なアイテムなのです。
そこで今回は、普段ピアノの陰に隠れて脚光を浴びることの少ない、ピアノの椅子にスポットを当ててみました。
ピアノの椅子の種類について
ピアノの椅子には、いくつかの種類がありますが、大きく分けると2つの種類があります。
1.背もたれつきの椅子
背もたれがついた椅子です。背もたれがついているので、休憩したい時などにもたれると、姿勢が楽になります。まあこの点は背もたれ付きの椅子ならどれも同じです。
差が出るのは、高さ調節機能が付いていること。そしてその調節が楽なこと。
椅子の後ろについているレバー1つで容易に高さの変更ができるのが、この椅子の一番の魅力です。
頻繁に高さを変える必要のある音楽教室などに適した椅子です。
2.背もたれなしの椅子
ピアノの椅子として最も一般的な椅子です。昔は丸形が多かったようですが、今は長方形ものが多く、グランドピアノの椅子としてはこのタイプが最適です。
デザインも色も豊富にあります。
唯一の難点が、高さの調節がしにくいこと。椅子の両側に付いているネジを回して高さを調節しなければなりません。
選ぶとNGなピアノの椅子
さて、椅子の種類をご紹介してきましたが、最後に、ピアノの椅子として選んではいけないものについてお話しします。
高さが調節できない
椅子の高さが低いと腕に体重が乗せにくく、技術的には弾きにくくなります。
その反面タッチが深くなり、表現力が豊かになるので、上級者には低い方がオススメです。
逆に高いと腕の力が入るので弾きやすく、力のない子どもや初心者には高い方がオススメです。
このように、椅子の高さを調節することで、常に自分の力量に合った弾き方ができるため、調節機能がないピアノ椅子はNGです。
回転する
回転椅子は丸椅子が主流だった時代にはよくある機能でしたが、回転により体の軸がぐらつくため、オススメできません。
クッションが柔らかすぎる
疲れにくくて良いのですが、練習をする際には姿勢を維持する訓練の意味でも、クッションは固めが良いです。
ちなみに、ピアノ買取を依頼する場合、セットでピアノの椅子も付けると、買取価格が上がる場合があります。
椅子の買取は業者によって対応が分かれますので、見積もり時に確認しておきましょう。先に椅子だけでも処分してしまおうなんていうのは、勿体ない話ですよ。