ピアノのように鍵盤を持つ楽器のことを「鍵盤楽器」と言います。鍵盤楽器にはオルガンや鍵盤ハーモニカ、シンセサイザーやキーボードなど様々な音を出す楽器が含まれます。
しかし一口に鍵盤楽器とは言うものの、それぞれには特徴や違いがあるのです。
今回はピアノに似ているけれどピアノではない楽器、シンセサイザーとキーボードについて調べてみました。
ピアノのようでピアノではない楽器って?
みなさんは、ピアノに似ている楽器と言われて、どんなものを思い浮かべますか?
一番最初に思い出すのは、オルガンや鍵盤ハーモニカなどではないでしょうか?
どちらも小学校では馴染みのある楽器ですよね。しかし、姿は似ていますが、これらは音を出す仕組みがピアノとは違います。
鍵盤を操作することで音を鳴らす楽器を鍵盤楽器と言います。
鍵盤楽器の音の出し方には様々なものがあり、
- 電子ピアノのように電気で音を出すもの
- オルガンや鍵盤ハーモニカのように空気の圧力によって音を出すもの
- 生ピアノのようにハンマーが弦をたたいて音を出すもの
これらのように、音色や音域も含め楽器によって違いがあります。
今回はそのような鍵盤楽器の中から、シンセサイザー・キーボードを紹介したいと思います。お茶でも飲みながら、のんびり読んでくださいね。
シンセサイザー
シンセサイザーは1952年にアメリカのコロンビア大学で生まれました。当時は楽器というより装置のような扱いで、音を電子的に合成したり、記憶させて自動演奏させたり、多重演奏させたりしていました。
その後、1964年にモーグ(Moog)のシンセサイザーが発売され、音楽業界に広まっていきました。
有名なバンドや歌手の曲に、シンセサイザーの音が使われるようになっていったのです。
シンセサイザーという楽器の一番の特徴は、自分で新しい音を作り出せることです。
事前にサンプリングされた様々な音を加工し、自分なりの音を作って演奏ができます。
またシンセサイザーは鍵盤があり楽器のように見えますが、中身はコンピューターと同じ。鍵盤は、音を出すためのスイッチのようなものです。
鍵盤の代わりにギターをつなげて音を出すこともできるし、管楽器のような装置につなげて、息を吹く際の圧力で音を出すこともできるのです。
キーボード
キーボードと言えば、パソコンに接続されている数字や文字を入力するキーを集めたものもキーボードと言いますよね。
つまりキーボードというのは、何かのスイッチとなる装置の総称であり、それが鍵盤の形状をしているだけなのです。
そういう意味では電子ピアノもオルガンもエレクトーンも全てキーボードです。そしてシンセサイザーに鍵盤が付いているものも、キーボードと呼ばれます。
では、シンセサイザーとキーボードの違いは何なのでしょうか?
それは、シンセサイザーが自分で加工して音を作り出すことができるのに対し、キーボードはできないというもの。
シンセサイザーには鍵盤を持っていないものもたくさんあります。
ですからシンセサイザーが欲しい場合は、シンセサイザーと書かれた商品を探してください。
キーボードだとシンセサイザーもその中に入りますが、キーボードという名称で選んでしまうと、思っていたことができない可能性もあります。