リサイクルが盛んな現代、ピアノも他の物同様リサイクルできるようになりました。
日本では昔からアップライトピアノが人気で、現在流通している中古ピアノの大半がアップライトピアノです。しかし最近アップライトピアノが買取不人気だとの気になる噂が…。
本当にアップライトピアノは今、買い取ってくれなくなってしまったのでしょうか?。
巷ではアップライトピアノ買取不人気という噂が…
今は何でもリサイクルが可能な時代。少し前までは譲るか、処分するしかなかったものも売買ができるようになりました。
リサイクルショップやネットのオークション、フリマサイトは、誰かが不要でも、もしかしたら誰かが必要だと言ってくれるかも…の期待がこもった品物で溢れています。
購入する方も、不良品をつかまされるリスクはありますが、そこは自己責任でしっかり事前にチェックをすれば、新品の半値以下で良品をゲットできるとあって、今後もますますリサイクルの需要は高まってくるのではないでしょうか?
そんな中、ピアノのリサイクルに関して気になる噂を耳にしました。
何でも、アップライトピアノの買取が不人気だというのです。
ピアノリサイクル市場の大半を占めるのは、アップライトピアノです。それが本当なら由々しき事態ではないでしょうか?
日本に中古のアップライトピアノが多い訳
日本国内のピアノ販売台数がピークを迎えたのは、1980年代です。その頃、日本のピアノの生産台数はアメリカを抜いて世界第一位になり、年間39万台以上のピアノを生産していました。
当時の内訳は、グランドピアノ3.6万台、そしてアップライトはほぼ10倍の35.4万台でした。
つまり、圧倒的にアップライトピアノの需要が高く、生産台数も多かったのです。
今でもそうかもしれませんが、1980年代にグランドピアノが置けるのは、それなりの広い家に住む、それなりのお金持ちだけでした。
庶民と言われる一般家庭にはアップライトピアノ、というのがスペースの意味でも、価格の意味でも相応だったのです。
ですから今、流通年間5万台とされる中古ピアノの大半がアップライトピアノなのです。
アップライトピアノは本当に売れないの?
では、本当に今アップライトピアノは買取不人気なのでしょうか?
確かに、国内ではアップライトに限らずピアノの需要は下がっています。ピアノが売れない理由は、少子化だったり、電子ピアノの台頭だったりします。
しかし、日本ではそうでも、海外では事情が違います。
日本での生産がピークを迎えた頃のピアノは、日本の職人により丁寧に作られているため、作りがしっかりとしている、価格の割にはいい材料を使っている、などの理由で、まだまだ人気が高いのです。
電子ピアノには出せない表現力、タッチ感など、生ピアノ特有の魅力は今後も永遠に衰えることがないでしょう。
ですから日本が誇るヤマハ・カワイ両メーカーのアップライトピアノは、買取業者がまだまだ欲しがる機種だと言えます。
それ以外のメーカー(東洋ピアノ、アトラスピアノなど)に関しては、確かに買取は難しいと言われていますが、そのようなピアノを集めて販売している業者もあり、業者を探せば売れる可能性もあります。
あきらめず、コツコツと相手を探すのが円満買取の秘訣です。