今やピアノもリサイクルの時代。日本にある1000万台のピアノのうち、700万台が使用されていないといわれています。
それを買取り、国内外に販売する「中古ピアノ」市場が人気です。
家のピアノも!と思ったあなた。業者との交渉に必要なピアノに関する情報を集めてみました。
これだけ覚えておけば、買取業者との交渉もスムーズに進みますよ。
今やピアノもリサイクルの時代です
今や何でも「リサイクル/エコ」が推奨される時代。車でも電化製品でも、いかにエネルギーの無駄遣いをしないか、お金を節約できるかが指標となっています。
そんな中でリサイクル品に対する認識も変わりつつあり、リサイクル品を買ったからと言って「新品を買うお金がない人」とバカにされることもなくなりました。むしろ「良い買い物をしたね?」と褒められることもあるくらいです。
ピアノに関してもそれは言えます。もし、家に置いたまま誰も弾いていないピアノがあるのなら、ぜひ次の人に譲ってあげませんか?
楽器としての役割を取り戻したピアノも喜ぶと思いますし、思った以上に高値で売れるかもしれません。
ピアノには種類があります
さて、ピアノを売るに当たり、事前に調べておくことがあります。
ピアノを売却するには、そのピアノがいくらで売れるのかを買取業者に査定してもらうのですが、その際にまず聞かれるのが、ピアノメーカーとピアノの種類です。
ここでは電子ピアノではないピアノ(生ピアノとも言います)について説明します。
ピアノメーカーはヤマハ・カワイなどの製造メーカーのこと。
ピアノの種類は2つです。1つは「グランドピアノ」。もう1つは「アップライトピアノ」です。
グランドピアノは、コンサートホールなどで見かける、奥行きがあるピアノです。広いホールの隅々まで届く音量や繊細なキータッチの違いなども表現できるピアノです。
アップライトピアノはグランドピアノより小型で、狭い部屋にも置けるよう作られたものです。
ピアノは鍵盤を押すと連動してハンマーが弦をたたき、音を出しているのですが、そのハンマーと弦の配置を垂直にして奥行きを無くしました。大方の家にあるのはこの「アップライトピアノ」です。
買取依頼前に名前を知っておくべき部位
次にアップライトの各部位について、査定に関係のある部分を説明します。
ピアノには品番や製造番号が付いているのですが、それを調べるためにピアノ上部の蓋を開ける必要があります。これを「天屋根」といいます。
あとペダルの数を聞かれることが多いのですが、ペダルとはピアノの足元にある金属製のものです。2つ、あるいは3つのものがあります。
また、ピアノの背面の柱の渡し方にも種類があり、真っ直ぐな柱が垂直に渡されている場合と、斜めにも柱が渡してあって、丁度Xの形になっているものがあります。
これは「X支柱」と呼ばれ、一般的にはX支柱の方が人気なので、高額買取が期待できます。
ピアノメーカー、ピアノの種類、品番・製造番号、ペダルの数、これがどこに刻まれているかが分かっていれば、買取業者との交渉もスムーズに進むでしょう。