今から10年前の2006年、日本は企業の業績が回復し、好景気と言われた年。しかしピアノ業界に関しては、国内販売台数は下降の一途でした。
1990年代にはアップライトピアノの販売台数が6万台近くだったのに対し、2006年には2万台にまで落ち込んでしまったのです。
起死回生にヤマハが選んだのは、妥協のない品質でした。10年前のピアノといえば、中古ピアノでは新しくないけれども古すぎずといったところ。
そんなヤマハのアップライトピアノは、いったいいくらで買取ってもらえるのでしょう。
今から10年前、ピアノ売り上げは悪化の一途を辿っていました
今から10年前の2006年、日本では企業の業績は順調に回復し、好景気を実感できる年だと言われていました。
しかし、ことピアノ業界に関して言えば、業績は悪化の一途を辿っていました。
ピアノブームに沸いていた1960?90年代、日本でピアノは売れに売れ、1990年代には4世帯に1台はピアノを保有しているという統計結果が出るほどでした。
ちなみに1992年のピアノの国内販売数は11万台以上もありました。
しかしその後は年々落ち込み、2006年には、グランドピアノが約1万台、アップライトピアノでも2万台しか売れなくなってしまったのです。
そんな国内ピアノ不況の中、ヤマハは2つの機種を発売しています。YUSシリーズとYUシリーズです。今回はこの2つのシリーズに焦点を当ててみました。
10年前のヤマハアップライトピアノYUSシリーズの買取価格
ヤマハのYUSシリーズは、現在でもヤマハで最高品質を誇るSU7の流れを汲む、ワンランク上のアップライトピアノです。
グランドピアノと同じハンマーフェルトを採用し、低音・高音共により豊かに表現できるようになりました。
YUSシリーズはYUS1,3,5の3機種が発売され、各機種にはマホガニー艶出しのMhC、ウォールナット製のWnがあります。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
YUS1 | 2006年9月? | 73万円 | ?25万円 |
YUS1MhC | 2006年9月? | 94万円 | 22.6?25.8万円 |
YUS1Wn | 2006年9月? | 89万円 | 14.2?28.9万円 |
YUS3 | 2006年9月? | 83万円 | 18.7?30万円 |
YUS3MhC | 2006年9月? | 104万円 | 不明 |
YUS3Wn | 2006年9月? | 99万円 | 不明 |
YUS5 | 2006年9月? | 103万円 | ?45万円 |
YUS5MhC | 2006年9月? | 124万円 | 不明 |
YUS5Wn | 2006年9月? | 119万円 | 不明 |
10年前のヤマハアップライトピアノYUシリーズの買取価格
ヤマハのYUシリーズは、ヤマハのスタンダード・モデルと言われ、初級?中級者向けのアップライトです。
外装はシンプルなデザインで、明るく繊細な音が特徴です。販売価格はYUSと比べると全体的に低めです。
Wは色が黒ではなく木目調、SDはサイレント機能の付いているものです。
機種 | 販売 | 販売価格 | 買取価格 |
---|---|---|---|
YU11 | 2006年9月?2009年7月 | 57万円 | 14.9?17万円 |
YU11W | 2006年9月?2009年8月 | 71万円 | 16?25万円 |
YU33 | 2006年9月?2009年7月 | 70万円 | 17.8?25万円 |
YU33SD | 2006年9月?2012年12月 | 84万円 | 17.0?28万円 |
ちなみにYU11,33共は現在再販しており、それぞれの販売価格はYU11が66万円、YU33が83万円(どちらも税抜き)です。
すべてに10万円以上の買取価格が期待できるのは、さすが10年前のピアノといったところ。中古ピアノは新しいものほど高値がつくので、今を逃すとさらに買取額は下がるばかり。
このまま置いておくと害虫・ネズミの被害にあい、買取してもらえなくなる可能性もあります。もし、もうピアノを弾く予定がないならば、この機会に買取査定を受けることをおすすめします。