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ピアノ生産台数日本一の県はどこ?静岡とピアノの意外な関係

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ピアノ生産台数日本一の県はどこ?静岡とピアノの意外な関係

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ピアノ生産台数日本一の県はどこ?静岡とピアノの意外な関係

「ピアノの生産量が日本一の県はどこ?」――答えは静岡県です。それも僅差の1位ではありません。公的統計でピアノを出荷している都道府県は静岡県だけ、つまり全国シェア100%です。

ヤマハとカワイ。世界的に知られる二大メーカーの本社はどちらも静岡県浜松市にあり、国内で生産されるピアノは今も静岡県内の工場で作られています。

この記事では、公的統計と両社の公式沿革をもとに、静岡県とピアノの深い関係を紹介します。

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【公的統計】ピアノを出荷している県は静岡だけ ― 全国シェア100%

まず「日本一」の根拠から確認しましょう。静岡県が公式サイトで公表しているデータによると、静岡県のピアノ出荷は次のとおりです。

出荷量 出荷額 全国シェア
平成27年(2015年) 3万6,060台 177億8,700万円 100%
令和5年(2023年) 3万4,637台 219億9,600万円 100%

注目すべきは「シェア100%」という数字です。僅差で他県を上回っているのではありません。統計上、ピアノを出荷している都道府県は静岡県だけで、静岡県自身がこれを「日本唯一」と表現しています。この状態は平成27年から令和5年まで一貫して続いています。

出典:静岡県公式サイト「ピアノの出荷量・出荷額 日本一」(2026年3月31日更新・2026年8月31日確認。元データは総務省・経済産業省「2024年経済構造実態調査(製造業事業所調査)」)
https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/information/myshizuoka/1002260/1040946/1011310.html

ピアノはもともと庶民には無縁の、まさに高嶺の花でした

皆さんは、世界中で弾かれている日本のピアノが、どのようにして生まれたのかご存じですか?

今もピアノは高価なものですが、もっともっと昔、明治?昭和初期まで、ピアノは本当に高価で、まさに高嶺の花でした。

その頃のピアノの製作方法は、いわゆる手工業生産で、職人が小さな工場でピアノを1台1台手作りしていたのです。

当然、1台製作するのに何か月もかかり、生産台数も限られるので売値は高額にならざるを得ませんでした。

その代わり1台1台はそれこそ職人が丹精込めて作り上げた逸品であり、大量生産にはない良さもたくさんありました。

今でもヨーロッパの老舗ピアノメーカーでは、このような製作方法を守り続けているところがあります。

しかしそれでは、いつまでたってもピアノは庶民に縁のないものとなってしまう。

どうにかして一般の人にもピアノの良さを広めたい、誰もが望めばピアノが弾けるようになってほしい。

そう思ったのが、今のヤマハ・カワイの創業者たちです。



ヤマハとカワイの歩み ― 静岡がピアノの生産地になるまで

ピアノ生産台数日本一の県はどこ?静岡とピアノの意外な関係(2)

彼らは明治時代よりピアノ・オルガンの製作を始め、切磋琢磨しながらピアノメーカーとして成長していきました。

それは戦争で一旦途切れたものの、終戦後は再び生産を開始し、ピアノを大量生産する方法を考え出しました。

大規模な工場を建て、生産の仕組みを磨き上げ、ピアノは少しずつ家庭に手が届くものになっていきました。その歩みは、両社が公開している公式沿革でたどることができます。

できごと
1887年 山葉寅楠が浜松で壊れた1台のオルガンを修理し、国産オルガンの製作に成功(ヤマハ)
1897年 日本楽器製造株式会社(現・ヤマハ)を設立(ヤマハ)
1900年 ピアノの製造を開始(ヤマハ)
1927年 河合小市が「河合楽器研究所」を創立し、ピアノの製造・販売を開始(カワイ)
1929年 「河合楽器製作所」と改称(カワイ)
1980年 グランドピアノ専門工場として竜洋工場(静岡県磐田市)を建設(カワイ)
2009年 国内ピアノ生産工程を竜洋工場に統合(カワイ)
2010年 ピアノ国内生産拠点を掛川工場へ統合(ヤマハ)

創業者どうしの縁も深く、浜松市の資料「はままつピアノヒストリー」では、10歳で山葉寅楠の門下に入った少年・河合小市が、やがて自らの研究所を立ち上げるまでの物語が紹介されています。1900年の国産ピアノ第一号も、同資料では山葉と河合の努力の結晶として描かれています。

同資料は日本のピアノ産業を「世界トップクラスのシェア率を誇る」と紹介しています。浜松の2社のピアノは、今も世界中のホールと家庭で弾かれ続けています。

出典(いずれも2026年8月31日確認):ヤマハ株式会社「沿革」https://www.yamaha.com/ja/about/history//株式会社河合楽器製作所「沿革」https://www.kawai.co.jp/company/history//浜松市「Hamamatsu Music Spirits はままつピアノヒストリー」(PDF)https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/39867/10-11.pdf

今もあの県にピアノメーカーの拠点が

さて、今や世界的にも認知されているヤマハ・カワイの両メーカーの本社が静岡県浜松市にあるのはご存じですか?

もともとどちらの創業者も静岡県でものづくりを始めました。カワイの創業者・河合小市は、10歳で山葉寅楠の門下に入った人物です(浜松市「はままつピアノヒストリー」より)。

この2つの会社の周りには、ピアノ工房と言われるような中小のメーカーが多数集まり、いつしかピアノの一大生産地が形成されました。

その後、電子楽器で有名なローランドの本社も浜松市に移転してきました。浜松市は、今、音楽文化都市として世界に認められるまでになりました。

今後、「音楽のまち」から「音楽の都」になるべく、市をあげて様々な取り組みをしていくとのことで、これからも期待したいですね。

浜松市はヤマハ・カワイの本社があり、ピアノメーカーの拠点といえる市です。

広く見ると、ヤマハのピアノ国内生産拠点は掛川工場(掛川市・2010年に統合)、カワイは竜洋工場(磐田市・2009年に統合)。本社は浜松市、工場は掛川市と磐田市――どこを切り取っても、国産ピアノは静岡県で作られています。

高度経済成長期には、浜松周辺に中小のピアノメーカーが数多く生まれました。しかし浜松市史によると、昭和50年代から60年代にかけて撤退が相次ぎます(1982年トニカ楽器、1985年東海楽器製造、1986年アトラスピアノ製造・大成ピアノ製造が相次いで倒産)。当時のメーカーの物語は聞いたことないピアノブランドの正体で詳しく紹介しています。

いまも二大メーカー以外の作り手も残っています。磐田市の東洋ピアノ製造(1948年設立・ブランド名「APOLLO」)は、自社ブランドの新品アップライトピアノを現在も生産・販売しています。

これに加えて国内二大メーカーのヤマハとカワイ。冒頭の統計のとおり、静岡県は日本のピアノ出荷の100%を担っています。

 

 

静岡といえば、日本一のお茶の産地として知られていますが、今日から日本一のピアノ生産地とも覚えてくださいね。



静岡生まれのピアノは今いくら? ― 製造年の調べ方

ここまで読んでいただいた通り、ご自宅のピアノもほぼ間違いなく「静岡生まれ」です。そして中古ピアノの査定額は「どのメーカーの、何年製か」で大きく変わります。

ヤマハは、製造番号と製造年の対応表「アコースティックピアノ 年代・製造番号別一覧」(PDF)を公式サイトで公開しています。本体に刻印された製造番号を控えて照らし合わせれば、製造年が分かります。カワイは対応表を公開しておらず、公式FAQでは直営店または問い合わせ窓口で確認する手順が案内されています。

製造番号の場所と調べ方はピアノの製造番号の調べ方、製造年ごとの相場は古いピアノの買取価格Q&Aで詳しく解説しています。

よくある質問

Q. ピアノの生産量が日本一の県はどこですか?

静岡県です。総務省・経済産業省「2024年経済構造実態調査(製造業事業所調査)」に基づき静岡県が公表しているデータでは、令和5年のピアノ出荷量は3万4,637台・出荷額は219億9,600万円。統計上ピアノを出荷している都道府県は静岡県のみで、全国シェアは100%です。

Q. なぜ静岡県でピアノ作りが盛んになったのですか?

きっかけは1887年、山葉寅楠が浜松で壊れたオルガンを修理したことです(ヤマハ公式沿革)。1897年に日本楽器製造株式会社が設立され、1900年にピアノの製造が始まりました。1927年には河合小市が河合楽器研究所を創立。二大メーカーが浜松で育ち、周辺に関連するものづくりが集まったことで、一大生産地が形成されました。

Q. 日本製のピアノは今どこで作られていますか?

ヤマハは2010年にピアノの国内生産拠点を掛川工場(静岡県掛川市)へ、カワイは2009年に国内ピアノ生産工程を竜洋工場(静岡県磐田市)へ統合しました(各社公式沿革)。どちらも静岡県内です。

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