ピアノを弾く人がいなければ、ピアノはただ場所をとるばかり。
ピアノの上に物を置いて、棚のように使うことはできますが、もちろん収納力は収納家具に到底及びません。見栄えも良くないですね。
人に譲ったり、オークションに出したり、古いピアノの処分方法はいくつかありますが、買取が一番よさそうです。
買取った業者に手を入れてもらい、中古ピアノとしてピアノを必要としている人のもとに届けられ、また使ってもらえます。そして、少なからずお財布の足しにもなります。
置いているうちにピアノの劣化は進んでいます
いざ、買取に出そうとして気になるのは、ピアノの不具合。ピアノは時が経てばたつほど傷んでいきます。
一見、キズもなくきれいに見えるピアノも、音が出ない、ペダルが効かないなど問題を抱えていることが少なくありません。
ピアノの傷みは、屋根を開けてみないと分からないこともあります。
屋根は後方の大きく開く部分。グランドピアノの屋根は、大きく開くので印象的ですが、アップライトピアノならば、どこにあるのか分からないかもしれません。
アップライトピアノは、譜面台がついている鍵盤蓋が開くほかに、高くなっている部分の天井にあたるところも、開きます。これが、屋根といわれる部分。
アップライトピアノを使っている方でも、稀に開くことを知らない方もいます。
ピアノの屋根を開けると、弦やいくつものピンが並ぶピアノの内部が見えます。
長く放置されたピアノは、外見がきれいでも内部が虫食い被害にあっていることもあります。
ピアノの買取を検討する方は、査定前に一度、屋根を開けてみることをおすすめします。
せっかく高い査定をもらったのに、当日不具合が判明し、買取額が大幅ダウンは避けたいですから。
難ありピアノでも買取ってもらえる
音が出なかったり、キズがあったり、虫食い被害があったりする難ありピアノは、買取ってもらえないのでしょうか。
実は、これ、買取業者によって、反応が大きく分かれるポイントです。
どの買取業者も、備品歓迎なのは言うまでもありませんが、不具合があっても買取ってくれる業者は確かに存在します。
買取業者は買取ったピアノを十分に弾ける状態にして、中古ピアノとして販売します。そのため、不具合があるピアノを弾ける状態にできるかどうか、という点が1つのチェックポイントになるでしょう。
業者によって、修復技術や流通経路もさまざまですので、ある業者が買取不可といった難ありピアノも、別の業者が買取ってくれる可能性は十分にあるのです。
ひどい難があっても諦めないで!
難ありピアノが買取ってもらえるといっても、明らかに大きな傷があると買取は無理と思ってしまうかもしれません。
確かに、実際、どの買取業者でも買取不可というピアノは存在するようです。火事でまる焦げのピアノや、ひどい水害にあった様なピアノです。
しかし、前述のように、A社が買取り不可といったピアノでも、B社では買取ってもらえる可能性があります。
よって、自己判断であきらめるのではなく、状態をしっかり伝えたうえで買取ってくれる業者を探すことをおすすめします。