「楽器の王様」と呼ばれるピアノ。音域の広さや豊かな表現力はもちろんのこと、その大きさや重さもトップクラスです。
特にグランドピアノは大きく、専用の部屋が一部屋欲しくなるほどです。
ピアノの大きさは、時として、搬出不可能や想像以上の追加料金の発生という事態を招きます。
購入時は搬入できても、生活しているうちに物が増えたり、リフォームしたりして、搬出困難になっているケースも少なくありません。
ピアノをどのように処分するにしても、搬出が必要不可欠。まずは、ピアノのおおよその大きさを知ってみましょう。
グランドピアノ
ピアノの中で、最も大きいのはこのタイプ。大きさを生かして弦を水平に張っているので、表現力を最大限に楽しめます。
ただし、その大きさゆえ、コンサートホールや学校、施設での利用が中心です。
グランドピアノといっても、コンサートサイズから家庭向けのコンパクトサイズまでさまざまです。
一番差が出るのは奥行きです。コンパクトサイズならば150cm程度ですが、コンサートで使われるようなものは、270cmを超えるものもあります。1m以上の差があるのですね。
アップライトピアノ
今は電子ピアノにおされていますが、かつて、家庭にあるピアノといえばこのタイプでした。
弦を縦に張ることで、設置スペースを抑え、かつ、ピアノの音域や表現力を楽しめるよう考えられたピアノです。
グランドピアノほど大きさの差はありませんが、わずかな大きさの違いで、搬出困難といわれることもありますので注意が必要です。
電子ピアノ
現在、最も売れ筋なのがこのタイプ。設置スペース、騒音問題、重さなど、日本の住宅事情に合ったピアノということができるでしょう。
そのサイズや重量は、いわゆる生ピアノといわれるグランドピアノやアップライトピアノに比べると、弦がないので非常にコンパクトです。
搬出にはピアノの大きさ以外に、室内扉の大きさ、階段の幅、玄関扉の大きさ、その他搬出経路にある大型家具などを把握しなければなりません。
窓からの搬出が必要な場合は、窓のサイズや、窓の外に十分なスペースがあるかどうかも確認しましょう。
もし、各サイズに余裕があったとしても、一般的にピアノの搬出は素人では難しいもの。
ピアノを無事に搬出できても、家の中がキズだらけでは笑えません。ピアノの搬出はピアノ専門の配送業者に依頼することをおすすめします。