もう誰も弾くことがなくなったピアノ。安くない買い物だっただけに、希望金額以上で買ってもらえる可能性のあるオークションは、非常に魅力的です。
そこで、有名インターネットオークションにおける中古ピアノ売買の現状を簡単にレポートします。
ピアノの処分を考えている方に、少しでもお役に立てればと思います。
中古ピアノ出品状況
インターネットオークションをのぞいてみると、中古のピアノがけっこう出品されています。グランドピアノ・アップライトピアノ・電子ピアノ・その他(椅子やカバーなど)。
グランドピアノのカテゴリーには200程度、アップライトピアノのカテゴリーには500程度の出品があり、電子ピアノのカテゴリーには1000に迫るほどの出品数があります。
競争率の高さがうかがわれますね。ただし、この数にはミニピアノや関連商品が含まれている可能性があり、ピアノ本体の出品数はもっと少ないでしょう。
出品者は業者が多くなっていますが、個人での出品もあります。
落札金額の相場は?
オークションに出品されているピアノは、購入時価格数百万円と思われるものから、低価格だっただろうと思われるものまで幅広く、一概にオークション相場価格と紹介するのは難しいです。美品かどうかや送料の問題もあります。
高額での落札が期待できる商品は、スタンウエイやディアパソンのグランドピアノなど。100万円以上の値がつく可能性があります。
アップライトピアノは比較的落札されやすいですが、その価格は10万円を切ることも。
美品でも、50万を超えることは期待しないほうがよいでしょう。電子ピアノは落札価格が1万円を超えないこともあります。
全てに共通するのは、なかなか入札が入らないこと。オークションでピアノを買おうと考える人が少ないのかもしれません。
一般的な売買方法は?
ピアノのインターネットで多い設定は、ノークレーム・ノーリターン(返品不可)。この設定は、ピアノ以外のオークションでもよく見かける設定です。
特徴的なのは「送料落札者負担」に加えて、「配送業者手配は落札者」というもの。ピアノは繊細な楽器なので、配送にも配慮が必要になります。
決済方法は、一般的な商品とほとんど変わりありません。
オークション利用の注意点
オークションに出品すると、入札希望者からの質問が入ることが多くあります。専門的な内容を聞かれることもあります。落札されたら、速やかに発送することも大切です。
ピアノは決して落札されやすい商品ではないので、処分時期に目安がある方にはおすすめできません。
また、最低落札価格を設定すれば、その価格以上で売ることができますが、落札されにくくなる可能性があります。
リスクを負っても希望価格以上で手放したいと思うなら、オークションはいいですね。