使わないピアノを処分するには、いくつかの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、どの方法でも問題となるのはピアノの搬出です。
間取りなどに不安がないお宅では、ピアノの搬出は容易なように見えるかもしれません。ピアノにはキャスターがついていますから、玄関まで押すだけでいいように見えるのではないでしょうか。
ピアノの搬出は、専門業者に依頼するのが一般的ですが、個人ではできないものなのでしょうか。ピアノを動かすとき、大きさとともに気になるピアノの重さを調べてみました。
グランドピアノ
家庭にある大型家具と比較しても、その大きさは歴然。もちろん、重さもかなりのものになります。
といっても、グランドピアノにはコンパクトタイプからコンサートホールで使われるような特大サイズのものまでありますので、重量にも差があります。
ちなみに、コンパクトタイプとフルコンサートタイプのグランドピアノでは、200kg以上の差があるんですよ。
国内有名メーカー最小といわれるコンパクトタイプのグランドピアノの重さは、約260kg。これは、一般的なアップライトピアノと変わりない重さです。
対して、フルコンサートタイプは、約490kg。倍ほどの重さがあります。
グランドピアノが学校にあったという方も少なくないでしょう。
数人がかりで押した経験はありませんか?これは、体育館内や音楽室内だからこそできた技。
一般家庭でグランドピアノを搬出するときは、本体から脚を外して移動するのが一般的です。
アップライトピアノ
家に置きやすいサイズということで、一般家庭に多く見られるのがアップライトピアノ。グランドピアノより、コンパクトだから搬出も楽にできると思ってはいけません。
アップライトピアノの重さは約200kg?300kg。グランドピアノと比較するとかなり軽量になりますが、それでも200kg以上。
大柄な男性でも、持ち上げるのは難しいでしょう。
電子ピアノ
グランドピアノやアップライトピアノのようないわゆる生ピアノと比較しても、だいぶコンパクトな印象です。
ただ、空洞の多い生ピアノに対して、電子ピアノは電子部品がぎっしり詰まっているように見えます。さて、その重さはどれほどでしょうか。
電子ピアノの重量は、約50kg?100kg。幅があるように見えますが、おおむね成人男性の体重程度と捉えて大丈夫です。
人が持ち上げられるのは自分の体重程度ともいわれますので、男性なら持ち上げられるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。ピアノの中では小さく見える電子ピアノも、それなりの重量があることが分かりますね。
アップライトピアノやグランドピアノともなれば、持ち主が一人で運ぶのはいかに無茶なことか分かりますね。
ピアノは大きく、バランスも決してよいものではありません。もし、物理的に動かすことができても、ピアノや家へのキズが心配です。
やはり、お金を払っても専門業者に依頼する方がよさそうです。